2014年07月29日

14.07.26 佐々木一澄さんトークイベント「郷土玩具をたのしむ」おぼえ書き

140726トークイベント
7月6日に東京・巣鴨のとげぬき地蔵尊で行なわれた「伝統こけし製作実演」から20日後の26日、地元埼玉で郷土玩具のトークイベントがあるとの情報を受け、川口駅まで向かいました。

場所は東口から徒歩1分のところにある公共施設「キュポ・ラ」の7階にある「メディアセブン」。
ワークショップスペースや映像編集・録音スタジオを備える情報文化施設です。

タイトルは「郷土玩具をたのしむ」。
トークイベントの講師はイラストレーターの佐々木一澄さん。
佐々木さんは書籍、雑誌、絵本へのイラスト執筆に加えて郷土玩具への造詣を深く持ち、筑摩書房「Webちくま」に掲載するなどの活躍を続けられています。

140726トークイベント
会場のワークスタジオでは佐々木さんの作品と郷土玩具コレクションの一部が展示されています。
今まで郷土玩具ということばを聞くと、玩具店や土産物店で見かける独楽(こま)やだるま落とし、あるいは神社の神札所の片隅にある土鈴といったどこか地味な印象を正直持っていました。
しかし改めて見てみると、多彩な種類と形状、色使いの鮮やかさ、デフォルメとディティールの絶妙なバランスを持つ、とても個性の強い玩具であることに気づくことができます。

以下にトークイベントのメモを記します。

140726トークイベント
★郷土玩具との出会い
創作活動で悩んでいたとき、ふと新宿の若松河田駅(地下鉄大江戸線)近くの民芸品店に入ったのがきっかけ。
とある郷土玩具を見たとき、「身体に雷が走った」ような衝撃を覚えた。
「カラフルだけどポップとも違う、渋さというものでもない、しいて言えば『妖しさ』を感じる」

じつは「妖しさ」というのが重要な部分で、この妖しさがどこから由来しているかは郷土玩具の歴史を紐解いてみると見えてくるものがあります。

140726トークイベント
★郷土玩具の収集へ
最初に手に入れたのが「伝統こけし」だったため、伝統こけしから収集を始めて現在に至る。
「郷土玩具を集めるには何かを犠牲にする必要がある(笑)」と話す。


140726トークイベント
★郷土玩具の起源は人形
・人形の起源は縄文期の「土偶」から始まるのではないか。
・土偶には女性をモチーフにしたもの、男性をモチーフにしたものがある。
・弥生期には木製の「木偶」が登場してくる。
・古墳時代の「埴輪」は、人間が「死」の観を持つことにより造られた。
・仏像へと結びつく流れ。


140726トークイベント
★ひな祭りと人形の関係
・子どもの無病、成長を祈願する。「身代わり信仰」の流れ。
・紙製の形代(かたしろ)を川に流す「流しびな」
・紙ではなく植物を使った「草人形」もあった
・平安期になると「天児(あまがつ)」、「這子(ほうこ)」の登場
・子どものおもちゃとして用いられ出す
・やがて、ひな祭りは全国的に広まっていくが、次第に豪華路線に走ったため規制が入る
・人形の大きさを規制したため、小さな「芥子雛(けしびな)」が造られる。


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★郷土玩具のモチーフと素材
「犬」…犬張子、安産祈願
「猫」…招き猫、ねずみ除け

「木」…大山の木地玩具(神奈川・伊勢原)
「土」…今戸焼(東京・浅草)、土人形(鳥取・下北條)
「紙」…多摩だるま(東京・あきる野市他)


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posted by STIJ Project at 09:06| Comment(0) | TrackBack(0) | こけしと郷土玩具の話題 | 更新情報をチェックする
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